宇津木妙子氏を招いた講演会を開催しました。~第2部では大学体育会の部活プレゼンテーションイベントを開催しました~

宇津木妙子氏を招いた講演会を開催しました。~第2部では大学体育会の部活プレゼンテーションイベントを開催しました~

更新日:2025年02月10日 |NEWS

2025.02.09

一般社団法人キャリアスポンサーシップ協会は2025年2月7日、東京都八重洲にあります八重洲スクールシェアの多目的室をお借りして、キャリアスポンサーシップ協会設立1周年イベントを開催いたしました。

イベントは【スポーツ×キャリア論】チーム力の高い組織とこれからの活躍人材というテーマで開催しました。第1部はシドニーオリンピック女子ソフトボールで銀メダル獲得に導いた名将宇津木妙子氏をお招きし、スポーツとキャリアの両軸をテーマに組織として結果を出すチーム力の高い組織とは何か、変化の激しい時代にこれからどのような人材が活躍していくのか等についてお話しいただきました。

また第2部ではキャリアスポンサーシップ協会初の取組として、大学体育会による自チームのプレゼンテーションイベント大会を開催し、自身の所属する体育会・部活の「らしさ」について発表する取組を行って頂きました。

第1部 宇津木妙子氏 講演会

現役時代はチーム最年少の21歳で世界選手権に出場するなど活躍し、引退後は日本ソフトボール界初の女性監督として草分け的存在となった宇津木妙子氏。日本リーグの三部だった日立高崎(現ビッグカメラ高崎)をわずか3年で一部へ昇格させ、その手腕を買われて日本代表監督に抜擢され、オリンピックでは2000年シドニー大会で銀メダル、2004年アテネ大会では銅メダル獲得へと導きました。

 講演では、宇津木様の幼少期からソフトボールとの出会い、そして、選手として活躍をした学生時代、企業スポーツ選手として奮起した社会人から監督としての経験などご自身の半生を読み解いていただきました。そんな宇津木様からは力強いメッセージをたくさんいただきました。

  • 強いチームほど人間関係が厳しかった。つらい経験も大変な思いも沢山あった。結果を出すには犠牲になる力も必要
  • 企業スポーツは勝つだけではダメ、社員からも、地域からも応援される存在にならないといけない。企業スポーツは景気の波に左右されてあっという間に廃部に追い込まれてしまう。だからこそ、部員1人1人が地域のみんなから愛されないといけない。1人1人が感謝の心をもつことが大事。
  • 人と向き合うためには、自分をさらけ出すことで受け入れもらえる。自分の個性・カラーをしっかり持って、自分の考えはきちんと伝えるべき イエスマンでは成長しない
  • 監督として試合に勝つ負けるの経験させてもらったが、私は選手に育ててもらった 選手は常に私を見ている 組織の上に立つものは動じていてはいけない。
  • 自分がどこにいったら生かされるか、まずは自分自身を知ることが大事。社会に出る前の学生にも通じる話でもあるし、社会に出た後も常に心に留めておいたほうがいいこと。
  • 一流選手はみんな個性をしっかりもっている。その上で陰で必ず努力をしている。

質疑応答の時間では、参加学生からの宇津木様へ「私は野球部マネージャーでしてチームを支える立場です。その中で選手の私生活について気になる点があり、指摘したいと思いますが…選手でもない、マネージャーの私です。また選手たちは大学野球のトップ選手でもあり、あこがれの選手でもあります…指摘することをためらってしまいます。どうしたらいいでしょうか」とありました。
宇津木様から「あなたがマネージャーという立場であるなら、しっかりと『言ってあげること』があなたの立場であり、職務だと思いますよ。真剣に伝えてみると、相手も理解してくれるものです。悩みすぎず、自分の立場で相手と向き合ってみてください」と温かいメッセージを伝え、学生の背中を押してくださいました。

第2部 体育会学生によるプレゼンテーション大会

 体育会学生によるプレゼンテーションイベントは、体育会学生の皆様に自身が所属する部活動のプレゼンテーションを行って頂くもので、2023年12月より募集を行ってまいりました。当日は応募いただいた全参加チームの中から予選を勝ち抜いた5チームによる決勝ラウンドとなり、以下のポイントで評価を行いました。

決勝ラウンドに進出した部活動は、以下の5チームでした。

  • 中央大学 ゴルフ部
  • 中央大学 硬式野球部
  • 法政大学 ゴルフ部
  • 一橋大学 ラクロス部
  • 慶応義塾大学 競走部

各体育会のプレゼンテーションは5分間で行われ、審査員3名(一般社団法人キャリアスポンサーシップ協会代表理事清水隆一、株式会社QOOLキャリア 代表取締役社長 山中泰子様、株式会社flat 代表取締役三津谷翔平様)による各チーム90点満点で評価が行われました。

プレゼンテーションを行った学生からの感想は下記になります。

学生①
他の参加者のプレゼンを見たり、審査員の方々の講評を通してプレゼンにおいて大事なことを多く学べました。自分が意識するべきだと感じたのは、1.聞き手の反応(表情など)を見ながら話す2.つかみで相手の興味を引く3.笑顔でハキハキ喋る、です。次回は意識して取り組もうと思います!!

学生②
他大学の発表と各企業代表者の講評を通して、内容に加えて、見た目も重要だということを再認識しました。特に、スライドのデザインや話し方の工夫が、聴衆の関心や理解度に直結することを実感し、見た目の重要性を再認識しました。

優勝は慶應義塾大学競走部によるプレゼンテーションでした。
これに対し当日審査委員長を務めました一般社団法人キャリアスポンサーシップ協会 代表理事 清水による講評は下記です。
「どのチームも甲乙つけがたいものがありましたが、慶応義塾大学競走部が、チームらしさを表現できているか、論理的な説明をできているか、審査員に共感を与えることができたか、という観点、そして表現力で一歩リード、2位チームと1ポイントの僅差で優勝されました。どのチームも個性的で素晴らしいプレゼンテーションでした。
他大学・他部のプレゼンテーションから学ぶところも多かったと思います。自チームの特徴を言語化することで、更にチーム力をアップさせるための気付きもあったと思います。今回のプレゼンテーションをきっかけに更なる進化を遂げていただきたいと思います。
ご参加いただいた皆様はありがとうございました。
今後の活躍を祈念いたしております。」

今後も一般社団法人キャリアスポンサーシップ協会は、学生のキャリア支援を行うとともに、様々な教育コンテンツを開発・提供してまいります。
ご不明な点等ございましたら、下記アドレスまでお問い合わせください。
info@careersponsorship.or.jp